渡せなかった陶磁器カップ 佐賀強盗殺人 中国からも被害者を悼む声

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日本の人形作家、清水真理さん(右)の中国でのワークショップを手伝った椋本舞子さん=中国江西省・景徳鎮市で2025年3月(清水さん提供)
日本の人形作家、清水真理さん(右)の中国でのワークショップを手伝った椋本舞子さん=中国江西省・景徳鎮市で2025年3月(清水さん提供)

 特注の陶磁器のカップを用意していたのに――。佐賀県伊万里市の民家で7月26日に女性2人が殺傷された事件で、亡くなった椋本舞子さん(40)は中国の大学で日本語を教える傍ら、現地の若手芸術家とも活発に交流。「日中の文化をつなぐ存在」として現地でも慕われていた。突然の訃報は中国にも伝わり、友人らは言葉を詰まらせた。

 椋本さんは、陶磁器の産地として知られる中国江西省・景徳鎮市の大学で、2019年から日本語教師として勤務。夏休みで伊万里市に一時帰省した際に、事件に遭遇したとみられる。

「持ち主はもう二度と戻らない」

 「彼女は驚くほど純粋で明るい人。私の陶磁器が好きだと言ってくれた。よく大学近くの店や私の家で、一緒にお酒を飲んでたくさんのことを話しました」

 景徳鎮市在住の陶芸家、藍潜さん(25)は椋本さんとの交流をそう振り返る。藍潜さんが大学卒業後、陶芸家の知人を通じて知り合い、意気投合した。

 椋本さんが日本に帰省する直前の7月上旬、藍潜さんに特注の陶磁器のカップを注文した。…

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