「防災の日」の9月1日、毎日放送(MBS、大阪市)は特別番組「阪神・淡路大震災30年 記者たちの証言~“あの日”の報道を、未来へ」(午前1時20分)を放送する。6400人以上の命が奪われた未曽有の大災害を、テレビ局員たちはどのような思いで報じたのか。最前線で取材にあたった記者・アナウンサーら8人の生の証言で、報道は、混乱と悲しみの中にある人たちと向き合えていたのかを問いかける。
戦後初の大都市直下型地震だった阪神大震災。入社1年目の西靖アナウンサーは現場入りを希望したが、いざ避難所を訪れると「逃げ出したくなった」と当時を振り返り、「伝える人間は当事者じゃない。自分の他者性をどれだけ自覚できているかだと思う」と吐露する。記者だった虫明洋一社長は、ライフライン情報を伝える中で誤報を流してしまい、「すごく罪の意識を持った」と苦い経験を明かす。
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