厚生労働省は、国内最高齢の大分県の女性が7月29日に114歳で亡くなり、同じ年齢で奈良県大和郡山市に住む賀川(かがわ)滋子さんが最高齢になったと発表した。賀川さんは産婦人科医として長く活躍。2021年の東京オリンピックの聖火リレーでは車椅子で走った。市を通じ、「みんなを助けてきて、その人たちが喜んでくれて、長生きをさせてくれていると思っています」とのコメントを寄せている。
市によると、賀川さんは1911(明治44)年5月、市内で生まれ、医師として80歳過ぎまで仕事を続けた。現在は家族と暮らして3食きちんと食べ、規則正しい生活を送る。新聞を読んだり、テレビを見たりするのが毎日の楽しみ。週3回程度、デイサービスに通い、書道にも取り組んでいるという。
長生きの秘訣(ひけつ)については「特にない」とするが、医師時代に往診でよく歩いたことを挙げ、「昔からたくさん歩いていたのが今の元気の源」と話しているという。
上田清市長は「これからもすてきな笑顔で私たちを元気付けてください」と日本一の長寿を祝うコメントを出した。【熊谷仁志】
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