
20日投開票の参院選で、自民、公明両党は衆院選に続いて大敗し、参院でも少数与党に転落した。石破茂首相の退陣を求める声は、自民党内からも公然と上がっている。今後の政局はどうなるのか? ジャーナリストの鮫島浩さんに尋ねた。
「石破おろし」の勢いで、石破首相は、退陣を避けられない状況に追い込まれました。同じ増税・緊縮財政派の野田佳彦氏が率いる立憲民主党との大連立を頼みにしていましたが、野田氏にも続投を非難され、手詰まりです。トランプ米政権との関税交渉が合意に至ったことで、居座る理由もなくなりました。
それでも石破首相は、自身の退陣報道を否定している。当然です。外交日程も続く中、影響力を落としたくないので「辞める」とは口が裂けても言えないのです。在任期間が1年となるまで粘りたい気持ちもあるかもしれません。
自民総裁選は事実上、始まりました。石破首相が退いた後の臨時国会における首相指名選挙で新たな自民総裁が首相になるには他党の協力を取り付ける「裏工作」が必要です。そのための時間を考慮すれば、総裁選は9月上旬までに実施されるのではないか。
参政党の躍進を踏まえ、党内では保守層の支持を取り戻そうという判断が働くかも…
Comments