「ISSも国際協力の象徴」 大西卓哉さん、万博会場と宇宙中継

Date: Category:環境・科学 Views:3 Comment:0
生中継でイベントに出演した国際宇宙ステーションに長期滞在中の大西卓哉宇宙飛行士=大阪市此花区で2025年7月10日午後6時45分、田中韻撮影
生中継でイベントに出演した国際宇宙ステーションに長期滞在中の大西卓哉宇宙飛行士=大阪市此花区で2025年7月10日午後6時45分、田中韻撮影

 大阪・関西万博で、万博会場と国際宇宙ステーション(ISS)をリアルタイムでつなぐ催しが開かれた。ISSに長期滞在している大西卓哉宇宙飛行士が生中継で出演し、会場の参加者らに「万博に世界中のたくさんの人が集まるのと同様に、ISSも国際協力の良い象徴」と語りかけた。

 イベントは宇宙とライブ中継する番組配信などを手がける「バスキュール」(東京都)が主催。地上約400キロメートル上空を飛行するISSの船外カメラで撮影した青い地球の姿や、太陽が沈まない白夜のような宇宙の光景を会場の大スクリーンに映し出した。

国際宇宙ステーションの船外カメラがとらえた日本各地の姿が万博会場で公開された=大阪市此花区で2025年7月10日午後6時53分、田中韻撮影
国際宇宙ステーションの船外カメラがとらえた日本各地の姿が万博会場で公開された=大阪市此花区で2025年7月10日午後6時53分、田中韻撮影

 中継では大西さんが宇宙事業を志す高校生からの質問にも答え、「宇宙開発は長くて遠い道のり。アポロ世代から引き継いだ私たちの世代から、万博に来ている次の世代にバトンを引き継いでいきたい」と話した。

 また会場では、温室効果ガス観測衛星で得たデータから二酸化炭素(CO2)やメタンガスの排出量を色分けして表した映像も投影。日本を含む多くの国が排出量の多さを示す赤色に染まり、バスキュールの朴正義社長は来場者に「あの青く美しい地球が真っ赤に変わるのを見て平気ではいられない。地球を守るために何ができるかを考えてほしい」と来場者に呼びかけた。【田中韻】

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