あえて武器封印 渡辺彩香、「ガッツで」3年ぶりV 女子ゴルフ

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18番でバーディーパットを沈めて力強く拳を握る渡辺彩香選手=福岡県糸島市で2025年7月27日、角田直哉撮影 拡大
18番でバーディーパットを沈めて力強く拳を握る渡辺彩香選手=福岡県糸島市で2025年7月27日、角田直哉撮影

大東建託いい部屋ネット・レディース最終日(27日、福岡県ザ・クイーンズヒルGC)

優勝 渡辺彩香選手=通算17アンダー

 勝つために、がむしゃらになった。武器を「封印」して最終日に臨んだ渡辺彩香選手が3年ぶり通算6度目のツアー優勝を飾った。

 前半は6番(パー5)でイーグルを奪うなどスコアを五つ伸ばす。その後、勢いが止まりかけたが13番でバーディー、2~3メートルの微妙な距離が残った15、16番もパーでしのいだ。

 笑顔がほぼない必死の形相。力強く拳を握ってのガッツポーズの連続に「外したら優勝はない。それくらいの気持ちだった。ガッツです」と振り返った。

 渡辺選手の本来の持ち味は、抜群の飛距離を誇るドライバーショット。しかし今大会は安定性を欠き、連日の「居残り特訓」も修正しきれなかった。

 「曲がると体力を使うし流れも来ない。勝つためにドライバーはいらない」。最終日は代わりに3番ウッドを多用。飛距離を抑え、フェアウエーから数多くのチャンスを作る意識で「攻めの姿勢」を貫いた。

 最後2ホールは連続バーディー締め。18番では2メートルを沈めてギャラリーの喝采を浴びると、ずっと厳しかった表情がようやく緩んだ。

 「いい時期ばかりではなかったので」。高校卒業後プロテストに合格して早い時期にツアー3勝を挙げたが、その後はシード落ちも経験し「試合に出ないことも選択肢にあった」というほど悩んだ。

 苦しい時期を支えてくれた所属企業の名がついた大会での恩返しに「本当に幸せです」。今後に向けても「もっと勝ちたい。ここからどんなプレーができるのか、どんなプレーをしたいのか、考えてみます」と意欲を見せた。【角田直哉】

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