日本維新の会は7日、特別党員による電子投票で、党代表選を実施しないことを決めた。2024年12月に就任した吉村洋文代表(大阪府知事)が続投する。
党規約は、参院選などの大型選挙から45日以内に臨時党大会を開催し、代表選を実施するかどうか議決すると定める。今回は政治空白を作るべきではないなどの理由から、党大会の代わりに、党所属の議員や首長ら特別党員による電子投票を実施した。投票は7日が期限だった。
吉村氏は参院選直後の記者会見で、電子投票は事実上の信任投票だとして、「代表選をすべきだとなれば、僕は出ない」と語っていた。
維新は参院選で7議席を獲得し、目標に掲げた「改選6議席以上」を達成したが、選挙区で勝利したのは大阪と京都の計3議席にとどまり、比例票も22年の前回選より4割少ない約437万票と低迷した。
党内で執行部の責任を問う声が上がり、吉村氏を除き、前原誠司共同代表や岩谷良平幹事長らが辞意を表明する事態に発展した。前原氏の後任を選ぶ国会議員団の代表選は8日に実施され、国会議員団の代表が共同代表に指名される見通し。
党内では、24年10月の衆院選での議席減を受けて退陣した馬場伸幸前代表ら旧執行部との確執が指摘されており、吉村氏は新執行部の人選で挙党態勢を構築できるかが問われる。【鈴木拓也、岡崎英遠】
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