全国高校野球選手権大会は第3日の7日、阪神甲子園球場で1回戦があり、春夏通じて甲子園初出場の叡明(埼玉)は津田学園(三重)に延長十二回タイブレークの末、4―5で敗れ、初勝利はならなかった。
試合後の叡明・中村要監督の主な談話は以下の通り。
叡明・中村要監督
津田学園さんの攻撃で何本もヒットを打たれながらも、しのいでしのいでっていうところで、良いゲームだったと思います。
(敗戦が決まった瞬間は)勝たせてやりたかったなと。
埼玉大会でもタイブレークを粘り強く戦ってきましたので、君たちだったらできるよっていうことで、勝利を信じて戦っていました。
(好投の田口遼平投手は)いつも通りです。しっかりまとめてくれました。(チームにとって)大黒柱です。よくやってくれました。
(三回から継投)やっぱり(津田学園の)桑山(晄太朗)君が予想以上に低めにボールが集まって良かったものですから。当初、2点取られた田口にスイッチすることは決めていたんですけど、1点で代えました。
(選手のほとんどが地元出身)本当に誇りに思います。(声を詰まらせ)ここまで……連れてきてくれて本当にありがとうって伝えたいですね。
もう、ほぼオール埼玉で。それでもこれだけ頑張れるって。そういったところは見ていただけたかなと思います。(ベンチ入りで唯一の東京出身の選手も)川を渡ればすぐ(埼玉)。ほぼ埼玉です。
勝たせてあげられなかったんで。喜んではいられないですけど。でも、この大観衆の中で、憧れの甲子園で、夢の舞台で。そこに立ち会わせてもらったことは本当にありがたいし、もう僕の脳裏にあの(照明の)蛍光はもう焼き付いて、いつまでも忘れないと思います。
本当に(津田学園は)ピッチャーもバッティングも素晴らしかったですけど、守りがよく鍛えられていて、好プレーが連続してました。本当にそういった意味では、悔いがないと言ったらうそになりますけど、本当に良い試合できたなと思います。
甲子園でまずは1勝したいっていう気持ちは変わりませんけど、これ、高校野球なので。この野球を通じて、いろんな成長を。それをさせるのが我々監督というよりも教員の仕事だと思っています。勝ちたいけど、それ以上に大事なものがあると思っていますから。今日はそういった意味ではね、彼らのこの先の人生、糧にしてもらいたいなと思います。
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