千葉県船橋市の特産品「船橋のなし」が28日、初出荷された。今年は高温と少雨でナシの生育が心配されたが、サイズもよく甘いナシに育ったという。同市豊富町のJAいちかわ船橋梨選果場では、市内の農家で収穫された、わせ品種「幸水」が選果後に箱詰めにされ、東京都中央卸売市場に発送された。
「船橋のなし」は特許庁の「地域団体商標」に登録された地域ブランド農産物で、市内では北西部を中心に約100軒の農家が栽培している。
同市豊富町のナシ農家4代目、斎藤歩夢さん(24)の畑約1・7ヘクタールでも「幸水」の収穫作業が行われた。
斎藤さんは「少雨の影響もあって心配したが、味が濃く甘いナシができた。消費者の人たちにも安心して食べていただけるのではないか。ナシにはいろいろな種類があり、ぜひ自分の好みを見つけてほしい」と話した。今後「豊水」「あきづき」「新高」といった品種の出荷が9月下旬まで続く。【石塚孝志】
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