「戦争の惨禍繰り返されぬこと願い」 天皇陛下おことば全文

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硫黄島に向けて出発される天皇、皇后両陛下。戦後80年の今年、両陛下は各地で戦没者を慰霊している=羽田空港で2025年4月7日午前10時2分、平川義之撮影 拡大
硫黄島に向けて出発される天皇、皇后両陛下。戦後80年の今年、両陛下は各地で戦没者を慰霊している=羽田空港で2025年4月7日午前10時2分、平川義之撮影

 天皇陛下が15日の全国戦没者追悼式で述べられたおことばは次の通り。

 本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦においてかけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。

 終戦以来80年、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、誠に感慨深いものがあります。戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ、私たち皆で心を合わせ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを心から願います。

 ここに、戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。

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