台湾の頼清徳総統は15日、第二次大戦の終戦記念日に寄せた声明をフェイスブックに投稿し、「侵略の野心を常に警戒し団結してこそ、日常生活を守れる」と強調した。
中台統一を掲げる中国を念頭に「権威主義(勢力)が再び集結・拡張する中、大戦の教訓をしっかり記憶しなければならない」とも呼びかけた。
頼氏は声明で、「侵略に対する妥協で平和が得られる」との希望的観測が侵略者に利用され、収拾のつかない戦争につながった――との認識を示した。一方、日本など当時の枢軸国が現在では自由で民主的な国家となり、「世界各国の尊敬を得ている」と紹介した。
広島と長崎での今月の平和式典に台湾代表として初めて李逸洋駐日代表(駐日大使に相当)が参列したことにも触れた。「交戦した国同士が80年後には民主主義の盟友として肩を並べた」と言及した。【台北・林哲平】
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