
28日に開幕する第96回都市対抗野球大会。全国12地区の厳しい予選を突破してきた代表チームの主役候補を紹介します。11回目は北海道代表で5年ぶり17回目出場、札幌市・JR北海道クラブの南泰成内野手(22)。前監督を父に持ち、勝負強い打撃で華々しい活躍を見せたルーキーに注目しました。
都市対抗野球大会の出場チームの主役候補を紹介する過去の記事は以下から読めます
前回王者のリードオフマンを見て味わった悔しさ JR東日本東北・浦林祐佑
予選で驚異の打率7割 捕手のリード安定で得た自信 西部ガス・松山翔太
「プロ入り意識で焦りが…」 丸刈りで再起、JR四国のエース・近藤壱来
「あそこまで勝負強いとは…」
身長182センチ、体重86キロ。打席ではその体格のみならず、堂々とした風格に大物感が漂う。
2次予選は全3試合「7番・二塁」で先発出場した。初戦のWEEDしらおい戦は第3打席で初安打をマーク。「この一本がポイントになった」と、第4打席では逆転の2点適時二塁打を放ち3安打3打点の活躍を見せた。
翌日は4年連続で代表の座をつかんでいた北海道ガスが相手だったが、バットは止まらなかった。辛酸をなめてきた「宿敵」を相手に2本の適時打を放ち、2試合続けての3安打3打点で勝利に貢献した。
2次予選では全3試合でチームトップの計7打点をマーク。打率7割で首位打者となり、5年ぶりの本大会出場に導く立役者となった。
乙須正太監督(42)も「一番成長した選手。バッティングもあそこまで勝負強さを兼ね備えていたとは」と驚きを口にするほどだった。
都市対抗予選はチームの意地がぶつかる。応援団が並ぶスタンドとグラウンドが一体となった雰囲気を経験した選手は、誰もが「独特」と言う。
雰囲気にのまれて力を発揮できずに終わる選手もいるが、初めての2次予選でのプレーを「そこまで緊張しなかったですね」と言い切った。続けた言葉にワケがあった。
父は前監督
「もう、景色も見慣れた…
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