自民党本部で28日、石破茂首相(党総裁)や森山裕幹事長ら執行部と党所属国会議員が意見を交わす両院議員懇談会が開かれました。参院選での大敗を受け、首相が謝罪。森山幹事長は8月中に選挙を総括し「報告書がまとまった段階で幹事長としての自らの責任は明らかにしたい」と、辞任を示唆しました。党内では首相の早期退陣を求める声が強まっており、29日の党役員会で森山幹事長は「近日中に両院議員総会を開催する」と表明しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「自民党内の首相退陣圧力と森山幹事長の辞任示唆」を解説します。
Q 森山幹事長が辞任を示唆したって聞いたよ。
A 森山幹事長は、参院選で自民党が大敗した責任を取るため、8月中に選挙の総括をして、その結果を公表した後に自分の責任を明らかにすると話しました。これが辞任を示唆したとの報道となりました。
Q 石破首相はどんなふうに謝ったの?
A 石破茂首相は「多くの同志の議席を失うことになりました。深く心からおわびを申し上げます」と述べ、頭を下げて謝罪しました。
Q 参院選でどれくらい負けたんだったっけ。
A 自民党は参院選で「与党で過半数を確保する」という目標を達成できませんでした。これが「大敗」と言われる理由です。
Q 両院議員懇談会ってなに?
A 両院議員懇談会は、自民党の衆議院と参議院の議員が集まって意見を交換する会議です。今回は首相や幹事長など執行部も参加しました。ただし、議決権はありません。
Q 会議ではどんな意見が多かったの?
A 会議では64人が発言し、ほとんどが石破首相に退陣を求める意見でした。続投を支持する声は一部だけだったそうです。
Q 自民党内では署名活動も続いていると聞いたよ。
A 署名活動は、両院議員総会という重要な会議を開くために必要でした。党所属国会議員の3分の1以上の署名が集まると、議決権のある総会を開催でき、そこで総裁選の前倒しなどを決めることができます。
Q 今後どうなるのかな。
A 森山幹事長が辞任すれば、石破政権が立ちゆかなくなる可能性が高いです。党内では「ポスト石破」をめぐる動きも始まっています。
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