三宅唱監督「旅と日々」 ロカルノ映画祭で最高賞 日本人18年ぶり

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ロカルノ国際映画祭でインターナショナル・コンペティション部門の最高賞を受賞した三宅唱監督=16日、スイス南部(C)Locarno Film Festival/Ti-Press)
ロカルノ国際映画祭でインターナショナル・コンペティション部門の最高賞を受賞した三宅唱監督=16日、スイス南部(C)Locarno Film Festival/Ti-Press)

 スイス南部で開かれたロカルノ国際映画祭で16日、三宅唱監督(41)の「旅と日々」が最高賞に当たる国際コンペティション部門の「金ヒョウ賞」に輝いた。日本人監督の同賞受賞は2007年に受賞した小林政広監督の「愛の予感」以来18年ぶり。

 「旅と日々」は漫画家のつげ義春さんの作品が原作で、行き詰まった脚本家が旅先での出会いをきっかけに歩みを進めるストーリー。主演はシム・ウンギョンさんで、堤真一さんらが出演する。

 三宅監督は受賞スピーチで「最悪なことがたくさん起きている世界で映画に何ができるだろうと繰り返し考えていた」と表明。今回の映画の製作過程で「この世界への愛を感じた」と述べ「共有できたらこれほど幸せなことはない」と語った。

「旅と日々」がロカルノ国際映画祭で最高賞を受賞した三宅唱監督=16日、ロカルノ(Keystone・AP=共同) 拡大
「旅と日々」がロカルノ国際映画祭で最高賞を受賞した三宅唱監督=16日、ロカルノ(Keystone・AP=共同)

 ロカルノ国際映画祭はカンヌ、ベネチア、ベルリンの世界三大映画祭に次ぐ映画祭で若手監督の登竜門とされる。主催者によると、過去に衣笠貞之助監督の「地獄門」や実相寺昭雄監督の「無常」も最高賞を受賞した。

 「旅と日々」は11月7日に全国公開予定。(共同)

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