
韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は22日、毎日新聞などとの書面インタビューで、1998年の小渕恵三首相(当時)と金大中(キム・デジュン)大統領(同)による共同宣言を超える新たな宣言に意欲を示した。98年の宣言から27年がたつ中で、日韓の関係や両国経済を取り巻く環境などは劇的に変化している。李氏は、こうした時代の変化を踏まえた宣言を検討している模様だ。
{ 関連記事があります。}
{ 日韓合意は維持しつつ…くすぶる歴史問題 李大統領が促す対応}
{ 「石破首相との関係重視」の李大統領 識者に聞く日韓会談見通し}
98年の宣言では、両国の最大の懸案だった歴史問題をめぐり、小渕氏が「植民地支配により多大の損害と苦痛を与えたという歴史的事実を謙虚に受けとめ、痛切な反省と心からのおわび」を表明。日韓が「過去の不幸な歴史を乗り越えて和解に基づいた未来志向的な関係を発展させるため互いに努力することが時代の要請だ」と明記した。そのうえで、政治、経済、文化など43項目の協力内容を盛り込んだ。この宣言は日韓関係の発展に向けた基礎となった。
韓国側はこれに基づき、日本の大衆文化の流入を解禁し、歌謡曲や漫…
Comments