映画「四日間の奇蹟」、礼拝堂ロケセット解体へ 下関の観光名所

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設置から20年を経て、解体されることが決まった礼拝堂ロケセット=山口県下関市豊北町角島で2025年8月18日午後0時15分、平野美紀撮影 拡大
設置から20年を経て、解体されることが決まった礼拝堂ロケセット=山口県下関市豊北町角島で2025年8月18日午後0時15分、平野美紀撮影

 山口県下関市豊北町角島を舞台にした映画「四日間の奇蹟」(佐々部清監督)の礼拝堂ロケセットが、2026年2月までに解体されることが決まった。青い空や海に映える観光名所として親しまれてきたが、設置から20年が経過し老朽化が進んでいた。現在の姿を近くで見られるのは8月まで。

 セットは角島大浜海水浴場の敷地内にある。市によると、幅8・5メートル、奥行き15メートル、高さ15メートル。本来は、夏の間だけ使う海水浴場とキャンプ場のトイレだったが、映画撮影用に2005年、その周りに礼拝堂に見えるよう外壁を施した。

 撮影後は、撤去される予定だったが「残してほしい」という地元の声に応え、市がセットを譲り受けて足場を補強するなど、数年おきに補修を繰り返してきた。

 しかし、ウッドデッキが腐食したり、木枠が外れたりと、経年劣化による傷みが激しく、補修に多額の費用がかかっていた。地元からも「20年がたち、一定の役割を果たしてくれた」と理解が得られたという。

 9月以降は、立ち入りできないようにロープを張る予定。外壁などのセットが解体された後は、元のトイレとして、26年夏に再び利用できるようになるという。【平野美紀】

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