第70回全国高校軟式野球選手権大会(24日・明石トーカロ)
○能代(西東北・秋田)15―2富岡東(四国・徳島)●
能代は1試合のチーム最多安打記録に並ぶ16安打で15得点と、打線の好調ぶりを見せつけた。
足がかりになったのは一回の攻撃だ。2死、二、三塁で打席に入った5番の佐藤凜太郎が外角高めの直球を鋭く左前に運び、2点を先取。「チームを勢いづけるためにも打てて良かった」と佐藤が語った通り、先手を取って火の付いた打線は二回に4点、五回に7点を奪い、試合の主導権を握った。
チームは打撃練習に主眼を置き、ライナー性の強い打球を飛ばすことにこだわってきたという。「立ち上がりから(チームの)持ち味を出せた」と鈴木公貴監督はうなずく。
前回大会の準決勝で、能代は中京に大会最多得点記録となる19点を奪われ敗れた。鬱憤を晴らすような快勝は、大敗を糧にバットを振ってきた成果だ。
ただし、六回以降は力んだ結果の凡打が目立った。佐藤は「次はもっとチームバッティングを意識したい」と気を引き締め直した。【吉川雄飛】
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