阪神・エース村上頌樹、見せた粘り 球数費やし苦しい投球も試合作る

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阪神―広島(30日・甲子園)

 決して投球内容は良くなかったが、その中でも抑えるところは、投手力の高い阪神の軸だ。村上頌樹が104球、6回無失点と粘った。

 広島も、序盤から村上の状態の悪さを悟っていた。小窪哲也打撃コーチが「いつもより状態は良さそうではないように感じる」と分析していた。

 抜けるボールが目立ち、制球に苦しむ場面が見られ、球数も増えた。最大のピンチは二回、6番・末包昇大に四球を与え、続く矢野雅哉には5球目の変化球をきれいに左前へ流された。1死一、二塁から野選が絡み、状況は悪化する。

 満塁となり、1番・秋山翔吾を打席に迎えた。1ストライクから変化球をうまくすくわれ、右翼ライン際へライナー性の打球を飛ばされたがファウル。ヒヤリとする場面だったが、走者を得点圏に背負うとギアを上げるのが村上だ。3球目。渾身(こんしん)の150キロ直球で遊直に打ち取り、さらに一塁走者も戻れず併殺となって窮地を脱した。

 制球には苦しんだが、緩急などで要所を抑える技術を持っている。首位を独走する阪神のエースらしく試合を作った。【荻野公一】

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