比嘉大吾、退路断って臨んだ3度目の戦いも実らず バンタム級

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六回、アントニオ・バルガス(左)を攻める比嘉大吾=横浜BUNTAIで2025年7月30日、平川義之撮影
六回、アントニオ・バルガス(左)を攻める比嘉大吾=横浜BUNTAIで2025年7月30日、平川義之撮影

ボクシング WBAバンタム級タイトルマッチ(30日、横浜BUNTAI)

アントニオ・バルガス(米国) 引き分け 比嘉大吾(志成)

 3戦連続でバンタム級の壁にはね返された。元世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者の比嘉大吾が、階級を二つ上げて挑んできたバンタム級のベルトだったが、勝利をつかめなかった。

 デビュー以来の恩師である野木丈司トレーナーが「やることはやれた。精いっぱいぶつかるのみだ」と手応えを感じて迎えた。比嘉自身が「パンチをもらうと倒れてしまう」と警戒し、ガードを固めて挑んだものの、経験豊富な相手を上回ることはできなかった。

 2014年6月のプロデビューから15試合連続KO勝ちを収めて注目された。しかし、18年4月の3度目となった防衛戦の前日計量で体重超過して王座を失った。日本ボクシングコミッション(JBC)からボクサーライセンスの無期限停止処分を科された。

 20年にバンタム級に階級を上げて復帰。昨年9月は世界ボクシング機構(WBO)タイトル戦に挑戦し、王者の武居由樹に判定負けを喫した。今年2月には世界ボクシング協会(WBA)王者の堤聖也に引き分けた。

 堤がけがで休養したことで舞い込んできた今回のタイトル戦だった。「二度あることは三度あるとも言うが、三度目の正直の方が正しいと思っている。3回やって(ベルトを)取れなかったら引退でしょう」。自ら退路を断って臨んだ戦いだったが、実らなかった。【黒詰拓也】

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