赤沢氏、関税で共同文書求めず 81兆円の対米投資で出資は1~2%

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トランプ米政権の関税協議について石破茂首相に報告後、記者の取材に応じる赤沢亮正経済再生担当相=首相官邸で2025年7月24日午後6時52分、後藤由耶撮影 拡大
トランプ米政権の関税協議について石破茂首相に報告後、記者の取材に応じる赤沢亮正経済再生担当相=首相官邸で2025年7月24日午後6時52分、後藤由耶撮影

 赤沢亮正経済再生担当相は26日夜のNHK番組で、米国と合意した15%への自動車関税の引き下げを急ぐため、共同文書による確認を求めない考えを示した。文書作成を理由に引き下げの先送りを防ぐためという。引き下げ時期は8月1日を目指すが、遅れた場合でも引き下げの米大統領令発令を「強力に催促する」とした。

 赤沢氏は5500億ドル(約81兆円)の対米投資期間について、2029年1月までを予定する「トランプ大統領の任期中にできればいい」と述べた上で、「出資は1~2%になるだろう」と明かした。残りは政府系金融機関による融資や融資保証。出資で生まれた利益の日米配分は日本の提案した5対5でなく、トランプ氏が主張した1対9となったが、「関税引き下げで回避できた損失は10兆円に及ぶだろうが、(配分変更で)失ったのはせいぜい数百億円の下の方」と強調した。

 日本は米国産コメの輸入の拡大について主食用でないと説明しているが、赤沢氏は「食料安全保障を考える時代だ。飼料用米などに使われる中で、いざという時は主食用米に転用できる割合を増やすなどいろんなことを考える」とも述べた。【田所柳子】

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