警視総監「ご負担かけおわび」 大川原冤罪、自身も事件に関係

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謝罪する迫田裕治警視総監=東京都千代田区で2025年8月7日午前10時33分、新宮巳美撮影 拡大
謝罪する迫田裕治警視総監=東京都千代田区で2025年8月7日午前10時33分、新宮巳美撮影

 化学機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)を巡る冤罪(えんざい)事件で、警視庁の迫田裕治警視総監は7日、同庁本部(東京都千代田区)で記者会見を開き、「捜査の基本を欠き、(大川原化工機側に)多大なご心労、ご負担をおかけしたことをおわびする」と謝罪した。警視庁トップの警視総監が会見で謝罪するのは異例。

 公安部幹部による実質的な捜査指揮が不存在だったとする検証結果については「捜査指揮の機能不全が最大の反省事項。二度と起こさないように捜査指揮能力の向上に努めてまいる」と述べた。

 迫田総監は、公安部が大川原本社を家宅捜索した2018年10月、警察庁外事課長として警視庁に対して指導・助言する立場にあった。また、外為法違反で逮捕・起訴された大川原の社長ら3人の起訴が取り消された21年7月には、公安部長を務めていた。

 迫田総監は「私自身も本件にもさまざまな立場で関与してきた」と話した。

 警視庁は、国家賠償訴訟で公安部の違法捜査を認定した東京高裁判決が確定したことを受け、6月に監察部門を中心に副総監をトップとする検証チームを設置。退職者を含む歴代の公安部長以下の幹部や捜査員計47人の聞き取り調査を実施するなどして報告書をまとめ、7日に公表した。【松本惇】

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