日本に続き、EUも合意 「ヤマ」越えたトランプ関税、残された火種

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3Dプリンターで作られたトランプ米大統領の人形越しに映る米欧合意の内容=2025年7月27日、ロイター
3Dプリンターで作られたトランプ米大統領の人形越しに映る米欧合意の内容=2025年7月27日、ロイター

 トランプ米政権が関税協議で合意するのは、これで6件目となった。経済規模の大きい日本、欧州連合(EU)と相次いで合意にこぎ着け、交渉の大きな「ヤマ」を乗り越えた形だ。主要な国・地域との貿易戦争が激化する懸念はひとまず遠のいたものの、半導体や医薬品への関税発動など新たな火種も残っている。

 米国の2024年の対EUのモノの貿易収支は、輸出3702億ドル(約55兆円)に対し輸入6058億ドル(約90兆円)で、差し引き2356億ドル(約35兆円)の赤字だった。自動車大国ドイツなどが含まれている影響で、EUに対する貿易赤字は中国に次ぎ2番目に大きく、トランプ大統領は「EUは米国を長年にわたって利用してきた」と批判を重ねていた。

 トランプ氏は関税協議で合意できなければ、EUに「相互関税」上乗せ分の停止期限である8月1日以降、計30%の高関税を課すと書簡で「脅迫」。これに対しEUも報復措置を表明するなど緊迫した状況が続いていた。…

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