交戦続くタイとカンボジア、マレーシアで停戦協議 米中も仲介で関与

Date: Category:速報 Views:4 Comment:0
タイとカンボジアの国境紛争を受け、避難所で支援物資を受け取るカンボジア住民=2025年7月26日、ロイター 拡大
タイとカンボジアの国境紛争を受け、避難所で支援物資を受け取るカンボジア住民=2025年7月26日、ロイター

 国境地帯で軍事衝突が続くタイとカンボジアの両首脳は28日午後、停戦に向けた協議をマレーシアで実施する見通しだ。タイからはプムタム首相代行、カンボジア側はフン・マネット首相が出席するという。米国と中国も仲介役として関与する。

 現地では28日も交戦が続く。衝突が始まった24日以降の死者は両国で民間人を中心に30人を超えた。住民10万人以上が避難を余儀なくされている。双方が相手の攻撃を非難し、今回の協議で即時の停戦に至るかは不透明だ。

 マレーシアは東南アジア諸国連合(ASEAN)の今年の議長国で、アンワル首相は衝突の発生直後から停戦を呼びかけてきた。停戦協議ではアンワル氏が議長役を務める。

 米国のトランプ大統領は27日、訪問先の英北部スコットランドで、記者団に対し、タイとカンボジアの首脳に電話で「戦争を解決しない限り、貿易協定を結ぶつもりはない」と伝えたと説明した。ルビオ米国務長官と連携して和平の仲介努力を続けているとし、「両国の首脳は本当に停戦合意を望んでいる」と期待感を示した。

 ルビオ氏は27日、タイとカンボジアの両外相とそれぞれ電話協議した。ルビオ氏は、緊張の即時緩和と停戦で合意するよう要請し、米国として「両国の平和と安定を確保するため、将来的な協議を支援する用意がある」との立場を示した。

 一方、中国外務省も27日夜に報道官談話を出した。「カンボジアとタイはいずれも中国の友好国だ」と指摘し、停戦に向け「建設的な役割を果たす」と表明した。【バンコク国本愛、ワシントン西田進一郎】

Comments

I want to comment

◎Welcome to participate in the discussion, please express your views and exchange your opinions here.