プーチン氏、トルコ大統領と電話協議 ウクライナ情勢巡り

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ロシアのプーチン大統領=モスクワで2025年5月9日、山衛守剛撮影 拡大
ロシアのプーチン大統領=モスクワで2025年5月9日、山衛守剛撮影

 トランプ米大統領は19日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対する将来的な「安全の保証」に関し、米軍の地上部隊の派遣を否定する一方、航空面での支援を検討していると示唆した。FOXニュースの電話インタビューで語った。一方、ロシアのラブロフ外相は19日、プーチン露大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談に向けて「綿密な準備が必要だ」と指摘し、米欧が期待する早期開催には慎重な姿勢を示した。

 ウクライナ情勢を巡っては、ロシアとウクライナの首脳会談の調整と、ウクライナへの再侵攻を防ぐための「安全の保証」に関する米欧やウクライナの協議が並行して進んでいる。

 トランプ氏は「安全の保証」に関連して、「地上部隊の派兵はないのか」と問われ、「私が(派兵はないと)保証する」と明言。「英国やフランス、ドイツなどが地上部隊を派遣したいと考えている。我々は彼らを支援する用意がある。おそらく航空面での支援だろう」と述べた。

 米ニュースサイト「アクシオス」によると、米国、欧州、ウクライナはルビオ米国務長官をトップとする委員会を立ち上げ、「安全の保証」に関する詳細を協議する。

 一方、ラブロフ氏は19日、国営テレビで、ウクライナとの首脳会談やトランプ氏を交えた3者会談について「プーチン大統領は拒否しないと繰り返し言及している」と指摘。そのうえで「専門家レベルから徐々に始めて、全ての必要なステップを踏む真剣なアプローチを支持する」と強調した。

 露大統領府によると、プーチン氏は20日、トルコのエルドアン大統領と電話で協議し、ウクライナ情勢を議論。トルコは5月に再開されたロシアとウクライナの直接協議の開催地となった経緯があり、首脳会談の候補地とも目されている。

 首脳会談を巡って、AFP通信はプーチン氏がモスクワでの開催を提案したが、ゼレンスキー氏が拒否したと報道した。3者会談では、ハンガリーの首都ブダペストが候補地に挙がっていると米メディアが報じている。【ワシントン松井聡、モスクワ山衛守剛】

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