ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする30日の地震では約3000キロ離れた九州にも津波注意報が出され、多数の人が避難した。海水浴場が閉鎖されたり定期航路が欠航したりするなどレジャーや交通などへの影響も広がった。
津波注意報を受け、宮崎、鹿児島の両県の一部自治体で避難指示が出され、住人らが避難した。宮崎市は観光客に人気の青島海水浴場を遊泳禁止とした。鹿児島市は市内3カ所の海水浴場を閉鎖し、海づり公園などの入園を見合わせた。
大分県では大分空港(国東市)と大分市中心部を海上で結ぶ水陸両用船「ホーバークラフト」が欠航。大分市と愛媛県伊方町を結ぶ「国道九四フェリー」も運航を見合わせた。
沖縄県・石垣島と離島を結ぶ「八重山観光フェリー」も運航を見合わせ、ホームページでは「弊社スタッフは安全確保のため、避難いたします」と記載した。
気象庁によると、鹿児島県奄美市60センチ▽同県南大隅町50センチ▽宮崎県日南市40センチ――の津波を観測した。【平川昌範、山口泰輝】
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